reCAPTCHA Enterprise への移行と Contact Form 7 の選択肢(2025年8月時点)
WordPress でお問い合わせフォームを使っている方に大きなニュースです。Google の reCAPTCHA(v2 / v3)が段階的に reCAPTCHA Enterprise へ移行します。本記事では、移行の内容・料金体系・Contact Form 7 での対応方法をわかりやすく解説します。
1. 移行の概要
- 2025年末までに、従来の reCAPTCHA キー(v2 / v3)が Google Cloud に統合されます。
- 移行手続きは 管理画面から 5〜10分で完了。コードの修正は不要です。
- 移行は基本的に ユーザー自身で実施します。Google から自動移行のお知らせが来る場合もありますが、確実なのは手動移行です。
👉 要するに「キーの保管場所が変わる」だけ。フォームの見た目や動作は大きく変わりません。
2. 料金体系(2025年現在)
- 月 10,000 回まで無料(フォーム判定数ベース)。
- それを超える場合:
- 月 $8 → 最大 100,000 回まで利用可能。
- 100,000 回超過分は 1,000 回ごとに $1 課金。
- 請求設定をしていないと、無料枠を超えた時点で reCAPTCHA が動作しなくなる可能性があるため注意。
👉 小規模サイトは無料のまま、大規模サイトは有料化するイメージです。
👉 この「回数」は、フォームが送信されるときに reCAPTCHA が判定を行った回数を指します。つまり、フォームが開かれただけではカウントされず、実際に「私はロボットではありません」や v3 の自動判定が実行されたときにカウントされます。
3. Contact Form 7 での対応
- 移行しても そのまま動作します(コード変更不要)。
- ただし 費用や Google 依存が気になる方には、Cloudflare Turnstile がおすすめです。
- Contact Form 7 は Turnstile を公式サポート&推奨しており、特別な理由がなければ Turnstile への切り替えが安心です。
4. 実際の対応ステップ
A. reCAPTCHA を継続利用する場合
- Google Cloud の管理画面で キーを移行。
- 無料枠超過時のために 課金アラートを設定。
- 繁忙期前にテストしておくと安心。
B. Turnstile に乗り換える場合
- Cloudflare アカウントを作成し、Turnstile のキーを発行。
- WordPress 管理画面 → お問い合わせ → 統合 → Turnstile にキーを入力。
- フォームに
[turnstile]
を追加し、旧 reCAPTCHA を解除。
5. よくある質問
Q. すぐに使えなくなる?
A. いいえ。ただし 2025年末までに移行は必須です。
Q. プラグインの修正は必要?
A. 基本不要。キーの移行だけで OK です。
Q. Turnstile は商用でも無料?
A. はい。CF7 が推奨しており、十分なスパム対策性能があります。
6. まとめ
- 2025年末までに reCAPTCHA は Google Cloud へ統合。
- 月 10,000 回まで無料/超過で有料。
- Contact Form 7 ユーザーは、そのまま移行 or Turnstile に乗り換えの二択。
👉 サイトのアクセス規模を見て、コスト・運用リスクを踏まえた選択をしましょう。